振り返って見てみると、そこには 見たことのない男の子が立っていた。 光にあたって、少し透き通って見える茶色い髪。目は、幅が広いふたえで、少しだけねむそうな優しい目。 背丈とか、顔とかを見ると高校生くらいに見える。 「と、特に意味は…ない、です。」 知らない人だったし、嘘をついてしまった。 すると、一歩近づく足音と、スッってゆう音が聞こえた。