長い長い入学式も終わって、体育館の外に出た。
点呼で藤澤君を探そうと思ったんだけど、音高は、クラスの一番最初の人しか名前が呼ばれなかったから 探せなかったんだよね…
「んんー、何級なのかな…」
「お前はB級だろ?」
バカにした笑い方でそう言ったのは、大ちゃん。
「私じゃないよ。ちょっと、人探ししてて…」
私がそう言うと、大ちゃんはチョットだけ眉毛をハの字にして、眉間にシワを寄せながら
「それって、男…?」
って、聞いてきた。
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