一度自分の部屋へと戻り、身支度を整え、再び部屋を後にした。

指定されたお店に着くと、懐かしいメンツが揃ってる。

さり気なく、美緒の隣にあたしは腰を下ろす。


「大翔、大丈夫だった?」

「特に、何も。新井さんは?」

「面白くなさそうだったけど、合コン行った人があたしに何も言えないでしょ?」


まぁ、それはそうか。

同窓会と合コンなら、合コンの方がタチが悪い。

それに、隠してたわけだし。


「あかりも気を付けなよ?」

「何を?」

「大翔。あぁ見えて、意外とモテるから」


モテるのは、知って居る。

だからと言って、あたしに何ができるだろう?


「大翔が他の子を好きになったなら、それはそれで仕方ないことだと思う」


人の気持ちなんて、どうにもならないし。