ズボラ女が恋する瞬間

「どうかしたんですか?」


何事もなかったように三浦は、営業部の部長へと近づく。


「おう、三浦。相手方はどうだった?」

「OK貰いました」

「そうか。流石だ」


営業部の部長は、三浦のことを褒める。


「で、どうしたんですか?」

「いやぁ、デザイン部が仕事しなくて困ってるんだよ」

「そうなんですか。それは困りましたね」

「あぁ。全くだ」

「なんで、無理なんだよ。田村」


三浦が、田村さんに理由を尋ねる。


「人手が足りない」

「そうか。なら、人事部に話を通すしかないですねそれとも、上層部ですかね?部長」

「どうした、三浦」


三浦の言葉に、営業部の部長の顔が曇る。