ダブル・フェイス 〜クールなあいつは泣き虫王子〜


ちらり、と目線をあげて南くんを見る。やっぱりまっすぐ、私を見たまま。

...き、気まずい。

そもそもどうしてこんなことになったんだ。

恋愛のれの字とも縁のないような高校生活も、無事2年目を終えようとするところだったのに。

恋とか好きだとか片思いだとか、そんな面倒くさいことなんかは、避けて生きてきたつもりだったのに。

よりによってなんでこんな王子様みたいなひとが、わたしなんか...。