ダブル・フェイス 〜クールなあいつは泣き虫王子〜


あ、やっちゃったわ。女子のみなさまの視線が痛い。

ざわざわと、さっきの歓声とは違う騒めきが起こり、周囲の視線はばっちりわたしに注がれる。

「なに、あの子、知り合い?」

「元カノとか?」

「いや、違うでしょー」

いやあ、聞こえてますよー。

ユキは大事な、幼なじみです。

...少なくとも、わたしにとっては。