ダブル・フェイス 〜クールなあいつは泣き虫王子〜


ユキはユキのまんまだった。

だけど、ユキなんかじゃなかったんだ。


彼は歓声からいちばん遠くの、グラウンドの見える窓側の席に座っていた。

まるでこっちの世界なんて興味ない、みたいな、そんな顔をしてた。

...なんなのよ。生意気な顔しちゃって。

せっかく会えたと思ったのに。