ダブル・フェイス 〜クールなあいつは泣き虫王子〜



三日前、わたしは学年1のイケメンとも言われる南くんから告白されてしまったわけで。

本人を目の前にして、王子とか影で呼ばれているのはなんとなく分かった。

いい人オーラ、滲み出てたもん。

...ふつうだったら大抵の女の子は、好きになっちゃうんだろうなあ。

わたしはといえばそんなわけもなく、丁重にお断りさせてもらった。


「だってそりゃ驚くよー。衝撃ニュースじゃん。もったいないことしたなあ」

「だって...別に好きとかじゃないし。迷惑だし」

「でた。いつものー。 真央、だれもお嫁にもらってくれなくなるよ」

頬をふくらませて肩を落とす凛子。
巻いたままのマフラーに顔をうずめる。