「ええっ、断ったあ?! あの南くんを?!」
「ちょっ、凛子ってば、声がでかい。うるさい」
冷たい朝の空気に少し肌寒さを覚えながら、
大声に顔をしかめてため息をつくわたし、大月真央。
...7ヶ月ほど前、めでたく高校2年生の春を迎えて、
それなりに充実した毎日を送って、それなりに好きなひとなんかもできて、まあそれなりに恋愛とかもしちゃって...と、
大半の女子高校生は少女漫画にありがちな展開を一度は妄想しただろうけど、わたしはそんなんじゃない。
だって、面倒くさい。
恋愛とか。誰かを好きとか。
きっと大したことじゃない。
あの日から、そう思ってた。
あいつと離れてから、
再び出会う日まで、ずっと。
