震えながらボタンを押した。 「も、もしもし…」 落ち着いて…。 冷静になるのよ。 「もしもし。空十だけど。」 「うん…どうしたの?」 電話から聞こえる声。 いつもよりトーンが低くて優しい。 何とも言えない、耳がくすぐったい声だ。 「今、大丈夫?」 「うん!大丈夫」 「今月、花火大会あるじゃん。」 「それがどうかした?」 街で打ち上げられる毎年号令の花火大会。 チラシでは見てたけど~… 行く予定は特に決めてなかった。