弱虫男子

「絶対やだ!


俺こんなこと絶対しないから。」



ヤスはびっくりするくらい堂々と

ルールを無視した。


でもみんなが許すはずもなく、

ヤスは追い掛け回されていた。



「ちゃんと見せてよ!」


ナオミが取り上げようとするのに

祐樹たちも加わって、

ヤスはとうとう捕まった。



てゆーか、ナオミはフリーなのか?



「ねぇねぇ!読んでよ!!」



その声に応えるように、祐樹が読み上げる。



「”左どなりのほっぺにキス”だって。」