弱虫男子

「字まで可愛いんだな。」


自分の独り言に恥ずかしくなって、

ドアの方をもう一度確認する。



勝手に高鳴る心臓に


”別に悪いことしてるわけじゃないだろ”


と言い聞かせて、

何とか平常心を取り戻して

こたつに足を突っ込む。



「あぶねぇ~」



ノートを広げようとして

さっき食べたコンソメWパンチの

食べかすを見つけてしまった。


危うく汚してしまうところだった。