そう言って、柳沢は景品を取ってきた。フン。ばーか。私に逆らったら、潰すかんな。なめてんじゃねーよ。


「あ、ありがとうございました・・・」

「良かったね!琉々菜ー!」

2人にキャアキャアと騒がれる。すると。

ドンッ

「いっ・・・た・・・。」
うざっ。ぶつかってくんなし。ソイツは黒フードを被っていたが、だいたい若い女に見えた。うちらくらい?

「すっ、すいませっ・・・」

パサッ。

その弾みで黒フード女の名刺が落ちた。どうやら手作り名刺のようだ。貧乏クセぇ。

そこには、鶴見鶫(ツルミ ツグミ)と書いてある。

「ちゃんと前見て歩けよな!」

今日はこんくらいにしてやるか。私達は、それぞれの家に向かった。