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お会計を済ませて店を出ると、後はもう電車に乗るだけだ。私たちは最寄り駅も一緒なので、そのままホームへ移動する。

構内アナウンスを聞きながら電車が来るのを待っていると、ずっと黙っていた高瀬くんが口を開いた。


「せっかく松井が決意表明してくれたから、俺も言おうかな」


隣を見ると、反対側ホームにある広告の方をじっと見ている。眠くなってきたのか、いつもの雰囲気とは違い少しぼんやりとしていた。


「俺さ、実はーー」

「ーーえ? なに?」


そのタイミングで電車がホームに入ってきたため、アナウンスと電車のブレーキ音で何も聞こえなくなる。


「ーーーー」


高瀬くんは、私の身長に合わせるように屈んで、耳打ちするように話してくれた。