「暑い⋯ですね。」 「そうだね⋯カフェあたりは木も多いから日陰も多くて丁度良い気温なんだよね。」 バス停につき、バスを待っている間春叶と話していたら、汐遠がぐいっと腕を引っ張った。 「汐遠さん⋯?」 「ん。」 無造作に突きつけられたペットボトル。中では透き通った水が動かした反動でゆらりと揺れていた。 「え?いいんですか?⋯ありがとうございます」 「春叶も⋯」 どうやら近くの自動販売機で買ってきたらしい。 「ありがとう汐遠。流石、気がきくね。優しい子に育ってくれて僕は嬉しいよ」