やっぱり幾夢もそう思う?と叶夢が心配そうにこちらを見つめる


「大丈⋯⋯あ、れ⋯?」


視界がぐるんと廻り足に力が入らない。そのまま倒れ込みそうになるのを幾夢が支えてくれる。そのまま意識を手放した。


「りんっ!?」


「祭莉ちゃんっ!」



最後に幾夢と叶夢の声が聞こえたような気がした。


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「う⋯」


瞼を開けると心配そうに覗き込み、見つめる幾夢と叶夢、後ろの方には氷嚢を作っている春叶。



「すみません⋯私、心配かけてばっかり⋯で⋯」


「ううん。そんな事無いよ。大半は俺達のせいだからね。取り敢えず⋯今は安静にしてね?」