｢あいつらといたら⋯元の世界に⋯俺達から離れていくような気がした⋯そんなの絶対にヤダ⋯。｣



驚きの事実が告げられる。まさか、そんな事を思っていたなんて祭莉にも予測不能だった。

それと同時に笑みがこぼれた。


｢幾夢って、心配性なんですね。大丈夫ですよ。私はもう⋯貴方達から離れられませんから。｣


すると、おもちゃをもらった子供のように顔を輝かせ無邪気に笑った。


｢そう、だよな。まぁ、もし離れてっても⋯また、捕まえるだけだしな。あー！俺様なんてこと言ったんだー！｣


元気になっていつもの俺様幾夢に戻って安心する。やっぱり幾夢はこうでなくっちゃと笑う祭莉。


｢あー。なに笑ってんだ？お仕置き⋯な？｣