**** 「やっと来たやがったか!遅えっ」 「おはよう幾夢。そろそろお店開けるけど⋯準備はできてる?」 階段を降りて、カフェのカウンターの方へ行くと、眼鏡をかけて勉強していた幾夢が飽きたのか、頬杖をついていた。 「おー。仕込みはバッチリだぜ!」 「流石幾夢。あ、そうだ今日は雨希君たちが来るんだって。久しぶりだね。」 「おー?んじゃレモンパイ作んないとだな。」 そうだね、と言って叶夢が食器棚から白いティーカップを取り出して厨房へと向かっていった。