「んー?なんのこと?⋯あ、もっと酷いお仕置きを御所望かな?俺は別にいいよ?」



とぼけてクスッと笑う彼の低い声に咄嗟に反応する。



「う⋯⋯っ。」



これ以上酷くなったら、と考えるとこっちのほうがまだましだと思う祭莉。


俗に言う・当たって砕けろ方式


「そう⋯⋯?」


顔を近づけていく祭莉。どんどん鼓動が高鳴る。
ちゅっ、と少し口付け、離れようとすると、頭を抑えられ、息ができないほど長く深いキスをされる。


「んぅっ⋯!」


何度もキスをされ、満足したのか離されると、頭を撫でられる。



「うん。よく出来ました。これからはちゃんと食べるんだよ?」



そう言って自室に戻っていく叶夢を見つめ、もう二度とご飯時に寝ない、と決意するのだった。