一息ついて地図に目を落とす。ドタバタしてよく見ていなかったけれど、隣町のようだった。


出てきた家はお父様の古くからの友達が管理してくれる、らしい。


乗り換えなどをしてバス、電車に揺られること三時間。ようやく隣町についた。



「お腹すいた⋯」



初めて見る街に動揺しててもお腹が空くのは変わらない。今はお昼時なので人も多く、レストランやカフェは賑わっていた。