Dear祭莉──────────────
唐突だが、今日から家を出て地図に書いてあるところに住みなさい。
もう手配しているから心配しなくても大丈夫だ。いつまでも一人じゃ寂しいと思ってな。戸惑うかもしれないが、お前のためなんだ⋯。
いつも任せてしまってすまない。近いうちに会いに行くよ。今はトルコにいるところだ。
じゃあ、元気でな。
──────────────From辻李




ブロロロロロ⋯⋯⋯



「お願いします⋯。」



運転手に挨拶をし、手早く手前の席に座る。周りを見渡すと乗っている人はあまりなく、ガランとした寂しい状態だった。