「っち……」



真央くんイライラしてる……
なぜ……!?



「あ、あの。真央ごめんね!?あの、大丈夫だよ!?場所わかるし1人で……」



「いいから……。俺がついていきたいだけ。」




……だって、機嫌悪いじゃん…。




「……なんで怒ってるの?真央怖いよ。」



すると、真央は足を止めた。




「……。」



はーーーーっ

……!?



急に深いため息をつかれた。



「……ごめん。1人でイライラしてただけだから。何も無い。ただの八つ当たり。」



真央は振り返り、手を握ったままあたしの肩に頭をのせる。



「心配かけちゃってごめん。」

あたしがもう少し気をつけていればよかったもんね。



「違う、いいんだ。ひまはひまのままで。大丈夫ずっと傍にいてやるから。もし遠くにいても呼べば行くから。」



とても暖かい言葉にじーんとする。

胸がぽかぽかする。