「やだ、まだ眠いよ……。」



バスの揺れと一緒にひまの頭も揺れる。



「はいはい。いいから起きた起きた。置いていくぞ。」



渋々目を開けたひまは、窓からの光が眩しいのか目をしばしばさせる。


「うわぁ、ぶっさいく……っていたっ」



「やかましいわっ」

そう言って肩パンをされる。
ゴリラかこいつは。