「ゆっくりでいいんだよ……まだ。」



そう言うとあいつは、ふーんと納得のいかなそうな返事をした。



「おーい、みんな起きろ!そろそろ到着だぞ。ほらほら起きてるやつは、周り起こしてくれ。」




もう、着くか。



「ひま。……ひま、起きろ。つくぞ。」



「……んんんー」



ゆっくりと体を起こしたがまだ目は瞑っている。