「真央って、日陰なのに
きらきらしてるよね」
「は!?
てか、日陰ってお前が呼んでただけだろ
好きで目立ってんじゃねーんだよ
」
へへへへー
「でも、あたし日陰好きだよ?
涼しいし
なんか、日向と日陰の境い目がいいんだよねー
日陰にいると自分だけが別世界にいるみたいで」
「ひまがそう言うなら
日陰もいいかもな」
「え?
なに、なんて言ったの今」
声ちっさいんですけど、真央さん!?
「なんも、ねぇよ
ほら、家着くぞ
着替えてからそっち行くから
待ってろ」
へいへいへい
ここだけの話、真央は日陰みたいな人なんだよね
なんか、きらきらはしてるんだけど
太陽とは違うの
不思議なオーラをまとってる
だから、みんな近づきがたいのかな?
まぁ、口数少ないし、表情が硬いしね
あたしには毒舌だけどさっ
いいもん、もう慣れたからっ
ふんっ!
でも、ほんとはいつもいろんな事に気を利かせてて
とっても、優しいの
幼なじみだからっていっつも朝起こしに来てくれるし
学校も、ほんとはもっと上の高校狙えたはずなのに
あたしに合わせてくれて
いつも、側にいてくれる
家族と同じくらい大切な存在なんだ。
