進路、ねぇ……。
3年生になってすぐに書かされた時は、なんで書いたんだっけ。
覚えてないということは、私のことだから知ってる学校を適当に書いたんだろうなぁ。
「ねぇ、土屋ー?土屋はどうすんの、進路」
プリントを持って、左隣の土屋の方へと体を向ける。
それでも、土屋は私に視線を向けることはなかった。
「……土屋?」
「え……あ、ごめん、呼んでた?」
「うん。進路、どうすんのかなって」
私の問いかけに、土屋は乾いた笑いを漏らす。
「まだわかんねー……かな」
「やっぱそうだよねー」
18歳。髪を金髪に染めてみても、未来は照らせない。
特にやりたいこともない私にとっては、進路なんて遠いことに思えた。
家に帰ってお母さんに促された私は、渋々鞄の奥底にしまい込んでいた進路希望調査票を机の上に出した。
それを見たお母さんは、ふう、と深い息を吐く。
「明日香。あんた、進路どうするの?」
うげ。ここでもまたその話……。
3年生になってすぐに書かされた時は、なんで書いたんだっけ。
覚えてないということは、私のことだから知ってる学校を適当に書いたんだろうなぁ。
「ねぇ、土屋ー?土屋はどうすんの、進路」
プリントを持って、左隣の土屋の方へと体を向ける。
それでも、土屋は私に視線を向けることはなかった。
「……土屋?」
「え……あ、ごめん、呼んでた?」
「うん。進路、どうすんのかなって」
私の問いかけに、土屋は乾いた笑いを漏らす。
「まだわかんねー……かな」
「やっぱそうだよねー」
18歳。髪を金髪に染めてみても、未来は照らせない。
特にやりたいこともない私にとっては、進路なんて遠いことに思えた。
家に帰ってお母さんに促された私は、渋々鞄の奥底にしまい込んでいた進路希望調査票を机の上に出した。
それを見たお母さんは、ふう、と深い息を吐く。
「明日香。あんた、進路どうするの?」
うげ。ここでもまたその話……。



