それからしばらく、雪は佐伯君と一緒に下校するようになった。


私はというと、部活帰りの林田と澤木さんと三人で一緒に下校するように。


澤木さんとは、意外にも気が合い、すぐに打ち解けることができたので、それなりに楽しく下校できている。



林田も、私と澤木さんが仲良くしているので、とても嬉しそうだった。





そんなある日のこと。




私がいつも通り林田と澤木さんと一緒に下校していると、たまたま雪の姿を見つけた。




「あれ、雪だ」


「ん?本当だ」


「雪って誰?」


「竹下の友達の元木。クラス一緒なんだ」


「へぇ~」



雪の隣には佐伯君がいて、とても楽しそうに喋りながら歩いている。



「なんかいい感じですね」


「だね~」


「あれって6組の佐伯だよな?あいつら、仲良かったんだ」