オマジナイ

なにより、今日は珍しく、林田の口から澤木さんの話題が出てこなかった。

きっと、おまじないのお陰だろう。


このおまじないも、この前読んだ記事によれば効果は一ヶ月から三ヶ月で消えてしまう。


だから、またおまじないをしなければならないけど…そんなことは、その時が来たらでいいや。




今は、このまま 楽しく林田と過ごしていよう。




学校へ着くと、雪がすでに来ていて、何故だかルンルン気分で鼻歌をうたっていた。




「ふふ~♪」


「雪、どうしたの。


ずいぶんとご機嫌じゃない」




この前まで、井上君にフラれて、かなり落ち込んでいた雪に一体何があったのか、私は気になった。



「えへへ~実は~、昨日、6組の佐伯君と連絡先交換したんだ~!


それで、夜までずっと電話してたの~」



と、雪は言った。



佐伯君って……ああ、雪が井上君と付き合えるようにおまじないする前に、佐伯君もかわいくて捨てがたいとか言っていたあの佐伯君か……。




気持ちの切り替え早いな…。