オマジナイ

そして翌朝。


ピンポーンと、呼び鈴の音が鳴る。




「おはよう、竹下。


昨日はごめんな、寝てしまって」




普段通りに接してくれる林田。




「いや、私のほうこそ。


林田が寝てる間に、林田に怪我させちゃって、ごめん」


「いや、いいよ。

これくらい、平気だし」




よかった、嘘はバレていないようすだ。




私はそれから、一週間、毎晩左手の薬指に糸をつけて、祈った。



夜は寝ることができなかったため、私は休み時間や授業中に寝る回数が増えた。




お陰で、林田に教えてもらった数学以外は、ほとんど赤点スレスレだった。