オマジナイ

私は、バッグからカッターナイフと、絆創膏、そして赤く染めていたが、すっかり茶色に変色してしまった糸を取り出した。



私は、眠る林田の左手の薬指をカッターナイフで切る。

どうやら、もう既に突き指は治っているらしく、林田の左手の薬指には包帯も何も巻かれていなかった。


他人の指、なにより林田の指なので、自分のときよりも少し浅めに切った。


林田の指からは、当然血が流れてくる。


その血で、茶色に変色した糸を赤く染め直す。

最初に赤く染めたときよりも、ずっと赤く赤く糸は染まった。




次に、林田の左手の薬指に絆創膏を貼る。




これで、後は一週間祈るだけ…………。




私は、道具を片付けると、林田をベッドに寝かせ、


「林田が寝ちゃったので、今日はもう帰ります。


間違って当たって、林田の指引っ掻いちゃった…ごめんね」


と置手紙を書き、林田の家を出た。