オマジナイ

玄関で靴を脱ぐと、林田に部屋まで案内された。


林田の部屋は、私が想像していたよりも、すっきりとした印象で、

普通の男の子の部屋って感じだった。




「お茶用意するから、そこらへんで座って待ってて」




林田は私にそういうと、部屋を出た。


私は林田のベッドの上に座った。


ワンピースの中の赤い糸を手に取る。


もし、チャンスがあれば・・・と思い、念のため持ってきていたのだ。



だけど、チャンスなんてあるかなぁ・・・。