オマジナイ

・・・翌日、私はまだおまじないのことで悩んでいた。


林田と登校しているのにも関わらず、


「はぁ・・・」とため息をつく。




「どうしたんだ?悩み事か」




心配そうに私を見つめる林田。




「ううん、なんでも」




私が今、林田と付き合えているのは、おまじないのお陰だ。

だから、林田におまじないのことなんて、言えるわけがなかった。




どうやって、林田な左手の薬指を切り付けるか・・・。



と、ふと私が林田の左手の薬指を見たとき、あることに気がついた。




「あれ、指怪我してるじゃん。


どうしたの」




林田の左手の薬指。


そこにはぐるぐると包帯が巻かれていた。




「あー、部活でちょっと当たって、突き指したんだ。


左手だから、別になんともないけどな。」



「ふぅん・・・」