オマジナイ

・・・そして、一日が経った。

どうやって林田の左手の薬指を切り付けるか、ずっと私は悩んでいた。


もし、ストレートに刃物で切りつければ、私が嫌われることは間違いないだろう。


では、どうやって・・・。




「はぁ・・・」




「どしたの、未来。


ため息なんてついちゃって」


「雪・・・」


「あっ、ねえねえ聞いて!

明日って土曜でしょ?

実は、井上君の家に泊まることになったんだ、きゃー!!」


「いいね、雪は・・・。


井上君とラブラブで・・・・・・」


「何言ってるの?

未来だって、林田君とラブラブなんでしょ?


昨日も放課後デートしたんでしょ??」


「そうだけどさ・・・」