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放課後。

私と雪は、二人で下校していた。




「おまじない、本気なの?」


「本気だよ」




さらりと言う雪に、私はため息をついた。



「あのねぇ、ネットの噂なんて、ほとんどがでっちあげだってば。

本当に恋が叶うなら、もっと日本の出生率は上がってるよ」



と、私が雪に説得しているときだった。

雪が、突然立ち止まった。



「どうしたの」



私が聞いても、反応がない。

雪が、ずっと同じところに視線をやっているので、


私は、雪の視線にあるものを見た。