・・・


放課後になった。


約束通り、林田と一緒に駅前のクレープ屋さんへ行く。



「楽しみだな。

竹下とクレープ食べるなんて、初めてじゃないか?」


「そうだね。

割と喋るけど、一緒に遊んだこと、あまりないし・・・」




だからこそ、私は嬉しかった。


普段できないことを、恋人同士なら、簡単にできてしまう。


夢のようだ。



駅前につくと、例のクレープ屋さんにはたくさんの人で列ができていた。



「うっそ・・・こんなにも人気だったなんて」



ちゃんと調べておくんだった・・・。

これじゃあ、クレープを食べるために、30分は待つだろう。


私は別に構わないが、きっと林田は嫌がる・・・。


今日は諦めようか・・・そう思って、私はため息をついた。