ぎこちない足取りで林田と並んで歩く。


私の左側にいる林田の手が、私の手と少し触れる度、ドキドキが高鳴る。


一体、どうして林田は私と登校したいだなんて思ったんだろう。



もしかして、

おまじないのお陰?



そう思ったとき、人通りの少ない道で、急に林田が立ち止まった。




「林田?」




「もう、我慢できない・・・」



「えっ」