家を出て直後に私は驚いた。

なんと、目の前には林田がいたのだ。



「林田!?

なんでここに・・・」


「いや・・・何となく。

一緒に学校行きたいなって・・・ダメか?」




仔犬のような瞳で、林田は言った。


以前の私なら、「馬鹿じゃない?あんたと学校行くくらいなら、一人で行くわ」と言うところだが、


私は突然のことで、



「うん・・・」




と、思わず返事をしてしまった。