「ずっと閉じ込めていて、ごめんな。


さぁ、部屋から出よう」


「うん!」




当麻が私の手を握る。


私の胸は高鳴る。




これは、おまじないのせい。


おまじないのせい。おまじないのせい。



部屋を出ると、そこには今まで当麻が料理のときに使っていたキッチンのような場所に着いた。



「ここで料理していたの?」


「ああ、そうだよ。

ここで、未来のために料理していたんだ」


「素敵!

私の胃袋も、当麻のモノってことね!


胃袋だけじゃない。

当麻の作った料理から、私の血肉がつくられたのだから、


私の血も、肉も、全て当麻のモノ!


フフフフフ」