オマジナイ

食べるときは、当麻がスプーンですくい、それを私の口に入れた。


付き合う前は憧れていた「あーん」も、こんな状況だと全く嬉しくない。



「美味しいか?」



と当麻はいつも聞いてくるが、私は答えない。




「どうして喋ってくれないんだ?」



そう言われても、私はただ黙っているだけだった。


当麻と付き合い続けるために睡眠薬を盛って、左手の薬指を切り付けた私が言うのもなんだけれど、


自分だけを見てほしいからと言って、スタンガンで気絶させ、監禁するような人とは喋りたくはなかった。