オマジナイ

『彼氏に突然別れを告げられ、泣いている澤木さん』と、『澤木さんを慰める林田』だということは、一瞬でわかった。


澤木さんは、井上君にフラれた・・・。


林田は、澤木さんが好き・・・。



これじゃあ、いつ林田が澤木さんに想いを告げるか、いつ澤木さんの気持ちが林田に傾くか・・・時間の問題だ。



「未来っ!待っててば!」




私を追いかけてきたのであろう雪が、私の制服の裾を引っ張る。




「井上君は何も・・・」



「ねぇ、雪。


井上君は何もしていないんだよね?」



私は振り返って、雪に尋ねた。



「そうだよっ!

私が恋のおまじないして・・・」


「ねぇ、そのおまじない・・・。




私にも教えてくれない?」