オマジナイ

次の日、私は林田の家に行った。



「どうしたんだ、急に話がしたいって」


「林田に、言わなくちゃいけないことがあるの」


「俺に?」


「そう」



私は、林田のベッドに座り、深く深呼吸をした。


林田に全てを打ち明けると決めたとはいえ、やはり緊張する。




きっと、林田にはもう嫌われてしまうだろう。

林田の心を弄び、林田の指まで切り付けて………………。


こんなこと、許されるはずはないって、わかっている。


だけど、言わなくては。