オマジナイ

「ありがとう、澤木さん」


「まりでいいですよ」


「…ありがとう、まりちゃん。

少し、落ち着いたよ。


まりちゃんの言う通り、私色々一人で抱え込んで、一人で悩んで、一人で迷ってばっかり。

一人で答えを決めても、不安で……。


そんなときは、誰かを頼ればいい…そんなのは当たり前のことなのに、私気付かなかった。



本当に、ありがとう」


「少しでもお役に立てたのなら、嬉しいです。

では、私は元木さんのお見舞いに行ってきますので」


「うん、じゃあばいばい」


「はい、さようなら。

また学校で」