オマジナイ

「それ、本当に大丈夫なわけ?」


「?

何が?」



雪が首を傾げる。




「何がって・・・。

井上君だよ!

そんな別れてすぐに別の人に言い寄るなんて・・・絶対におかしい!

別れたほうがいいよ」



きっと、遊びか何かにちがいない。

おまじないなんて、そんなわけがない。


しかし、


「何言ってるの?未来。


井上君は、本気で私を好きになったの」



と言い張る雪。


これではらちがあかない。




「もういい、井上君のクラスに行ってくる」


「ちょっと、未来!」




私は止める雪を無視して、廊下に出た。



昨日、キスをしていた二人が、別れるなんておかしい!


きっと、雪は騙されている。



その時、廊下の窓からあるシーンが見えた。



そこにいたのは、林田と澤木さんだった。


思わず、私は足を止めた。




泣いている澤木さんと、その隣に寄り添う林田・・・。