オマジナイ

「それで雪、話って?」



私は涙を拭いながら、雪にたずねた。

すると、雪は急に真剣な表情をし、私に話した。




「私、わかったの。

あのおまじないは、危険。


あのおまじないのせいで、井上君はおかしくなってしまった」


「うん...」




そう、雪が井上君と付き合えるようにおまじないをかけたから、結果的に井上君は雪を突き飛ばし、雪は車に轢かれた。



「でも、未来はもう二つ目のおまじないをした...してしまった。

そうだよね?」


「うん...」




そう、私は睡眠薬で林田を眠らせ、その間に林田の左手の薬指を切りつけた。


そして、『 好きな人が奪われないおまじない』をした。