オマジナイ

井上君みたいに、林田が壊れてしまわないように...もう、おまじないには頼らない。




それから私は、林田に家まで送ってもらった。


「じゃあな」

「うん、ばいばい」




もう、こうして過ごしていられるのも、あとわずか。


せめて、おまじないが消えるまで、林田と一緒にいよう。




なんだかんだ言っても、私はやっぱり林田が好き。


少しだけ、ほんの少しだけ、まだ私は林田の彼女でいたいの。


そのくらいなら、許されるよね...?