オマジナイ

それから、私はすぐに退院した。



何度か雪のお見舞いをしたが、

雪は、なかなか意識を取り戻さなかった。


ドラマとかで見るような大きな怪我はしていないらしいが、

それでも包帯が巻かれた雪の姿は、私にとっては痛々しく見えた。




私は、学校では上の空だった。



何度も他の友達と喋ったりしても、なかなか心から楽しめることができなかった。

それどころか、林田といても楽しくなれなかった。