「お前ら、やる気ないんか;;」
「先生の授業は受けたんで?せやけど、クラス委員なんてやりたない!」
翌日、クラスでは委員会や係決めが行われてる。
目の前ってだけで、黒板への記入を命じられた私は、チョークを片手に相田の背中を見つめる。
長袖シャツにジャージと、他が着ればダサい格好を着こなすこいつは、何故に教師になったのか。
本人を直接褒めるつもりはないけど、担任として出会ってなければ、私の目の保養になってたのではなかろうか。
運命って、勿体ないね。
かと言って、イケメンは美人と組み合わせされるもの。
間違っても、私と相田の運命が交わる事はないけど。
「誰かやれ」
「やるわけないやん。どれだけてめぇがクラス委員をコキ使うヤツか、みんな知ってるんやで……?アホとちゃうか」
「なら、お前やれや」
「……何でや!!;;」
「お前がどうどうと悪口を口にした罰や!」
「出てたんか!?;;」
全くもって自覚はない。
しかし、哀れむクラスメイトの視線は真実を物語る。
私からチョークを奪った相田は、綺麗な字で“千葉愛李”と書いた。
私は、男性らしくない綺麗で癖のない字を書く相田の字は好き。
…だからって、そこに書かれてもな;;
しかし、今の相田に、誰が逆らえるだろうか。

