孤独少女~Kiss Me~

「相田先生やっけ。専門は?」



「数学」



「部活は顧問活動してるん?」



「喜多見先生が譲ってくれへんくて、今はサッカー部」



「バスケばっかやもんな。よし、二重跳びして」



「「は?;;」」



「数学やろうと、見た目的に運動は出来そうやん?男だけのガチンコしよ!」



「体育教師に勝てへんわ;;」



急な由香里さんからの申し出に、思わず私まで諦めてしまう。

しかし、真剣に1分間跳んでる悠陽さん。

ニヤニヤしてる喜多見。

落ち込んでる大和さんを見ると、相田は最後の砦なのかも知れない。



「やるだけやってみたらえーやん」



その間に、ちょっとだけでも気持ち落ち着かせたいし。



「二十歳過ぎて何で二重跳びやねん……;;」



嫌そうな顔をして、私から離れた相田。

悠陽さんから縄跳びを受け取ると、ストップウォッチを手にする愛陽さんの合図でスタート。



「30回超えてや!」



由香里さんの声援からわかるのは、喜多見は最年長ながら30回を跳んだという事。



「俺を超える何て無理やろ!」



「誰も全力でやりませんけど」



相田は表情を変えず、息も乱れない程度に1分間のバトルを終えた。