孤独少女~Kiss Me~

ファミレス前のバス停から2区間。

たまたま来たバスに飛び乗り、昨日から住み始めた喜多見邸へ帰宅。

あれから喜多見が母親と話し合い、決まった事。

学費はこれまで通り愛純の父親から払われるけど、生活費は愛陽さんが“いらへん”と言った事もあり、突っぱねたとか。

心苦しく断ろうとしたけど、引っ越しが強行された。

渡された合鍵で解錠し、「ただいま」と言いながらリビングへと行く。



「おかえりー。楽しかったか?」



「ただいま。まぁ、普通ですかね。お互いに近況報告しただけなので」



先ず出迎えてくれた悠陽さんと話しながら、駆け寄って来た陽妃ちゃんを抱き上げた。

晩ご飯の準備をしてる愛陽さん。

喜多見と相田の姿が見当たらない。



「愛陽さん、喜多見たちは?」



「えー?あ、居らんやん。静かや思ってたけど。悠陽、どこ行ったか知らん?」



「先生が行く場所は一つしかないやん」



「確かに!」



「どこですか?」



「酒屋。ビールや焼酎は重いやろ?先生は優しいから、自分で買いに行くんや」



「……微妙な優しさやな;;」



「「何やて」」



「おぉ……;;」



漏れた本音に、鋭い視線が飛んで来た。