孤独少女~Kiss Me~

「愛陽さん、私……」



「私には、悠陽と元ちゃんが居った。けど、愛李には私と元ちゃんと陽妃と相田先生が居る。寂しいなんて言わせへん。絶対、言わせへんから……っ……」



私に背を向けてた愛陽さんが、肩を震わせた。

嗚咽を堪えるように、口を塞ぎながら、少し距離を取られた。

降りて来た喜多見が愛陽さんに気付くと、抱き締めに行く。

私は相田の上着の裾を掴みながら、空を見上げた。



「ねぇ、魔法使えるの……?」



「は?使えるわけないやろ」



「だとしてもやで?相田とキスした時、頭が真っ白になって、心が穏やかになってん。落ち着けた……」



「それは催促か?」



「そうかもしれん……」



首が疲れ、前に向き直ると、腰に腕を回された。

喜多見たちの方を確認した相田は、そっと口付けをくれた。

長くも短くもない。

でも、バレない範囲でのキス。



「また、頼んだらしてくれる?」



「次は、誰も居ないところでな。一応、教師やからな」



「あぁ、そやったね!」



戯けながら相田から離れ、喜多見と愛陽さんを見る。



「うぉっ……!;;」



人の気も知らんと、ディープですか!

…喜多見、生徒がここに居るんで!;;